賞状は縦書きが基本ですが、左横書きでも問題ありません。

賞状は、めでたいことを祝う目的があるので、区切りを付けてしまわないように句読点は一切使いません。文脈の中で区切りを入れたい時は、改行しないで1字分空間を作ります。ただし「よって」から始まる文だけは改行します。

受賞者の名前には、個人や団体などがありますが殿や君、さんといった敬称は用いません。文章はなるべく簡潔に表現しますが、何を称えているのかは具体的に言及します。

賞状を渡すというのは儀式の一種で、受賞者には敬意を示さなければなりません。よって楷書を用いるのがマナーです。

最近は電子書籍で賞状を作成することができますが、そこで選択できる行書体は急いで書く問に用いる簡単な書体なので、必ず楷書に変更します。

文字の配置は、本文より代表者の位置が下がらないのはポイントです。文章の一番の下のラインが、鍋底のように左右対称になるように書きます。

代表者印を押す位置は、文部科学省では厳しい決まりがあります。贈呈者である大臣の名前のハネやトメなどをしっかり書き、贈呈者印がそれに被ってはいけません。よって印を押すためのスペースを十分に確保しておきます。

賞状の主文は「賞する」や「賞します」で締めます。主文の下のラインに代表者印がかからないようにするには、あまりにも短すぎる文章を作らないことも重要です。名前は贈呈者より受賞者が少し大きく、高い位置から書き始めます。